
次の日も仕事なので、なるべく早く寝たいけど、食べてすぐに寝ると太るって聞いたことがある…。食べてすぐに寝ると太るのかな…?けど、食べずに我慢して寝るのはツライ…。
このようなお悩みについて解説します。
本記事の内容
- 食べてすぐ寝ると太るのか
- すぐに寝ると太りやすい時間帯
- 太りにくい食後の過ごし方
「食べてすぐに寝ると牛になる」 という言葉があります。
この言葉は半分正解です。寝る時間帯や食後の対処法を間違ってしまうと、太る可能性が高くなります。
逆を言うと、夕食が遅くなりすぐに寝てしまっても、正しい対処法を知っていれば太りません。
では、さっそく解説していきますね。
目次
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食べてすぐに寝ると太るは嘘
食べてすぐに寝ても太りません。
理由は、食べたものが脂肪として身体につくまで、二週間かかるからです。
食べたものが脂肪に変わる時間
- 食べものが脂肪に変わるまで48時間
- 脂肪が身体に付くまで二週間
食べてすぐ寝ても、たった1日で身体に脂肪がつくことはありません。

では、食べたものが脂肪に変わるまでの過程を見てみましょう。
食べたものが消化される過程
まずは、食べ物が消化される過程から。
- 胃で食べものを分解
- 十二指腸で栄養を分解
- 小腸で栄養を吸収
- 毛細血管から全身へ栄養が運ばれる
- 小腸で吸収されなかった水分・ミネラルを大腸が吸収
- 消化されなかったものが便で排出
消化だけで、こんなにたくさんの過程があります。
身体に脂肪がつくタイミングは、4番目の「毛細血管から全身へ栄養が運ばれる時」です。
では次に「脂肪が身体につく流れ」を見てみましょう。
脂肪が身体につく流れ
- 小腸で糖質が吸収される
- 肝臓へ運ばれ、糖質をブドウ糖に分解
- 血液中乗って、全身へ運ばれる
- 脳や筋肉を動かすエネルギーとして使われる
- 使われなかった分が余る
- 肝臓に戻る
- 肝臓はブドウ糖を蓄えられる量が少ない
- 肝臓から溢れる
- 身体に保存するために、ブドウ糖は脂肪に変わる
- 脂肪は脂肪細胞へと保存される
- 脂肪細胞が大きくなり太る
読むのが嫌になったでしょう?食べもたのが脂肪に変わるまで、こんなにも長い過程があります。
なので「食べてすぐに寝たら、脂肪が増えた」ということは、あり得ないことが分かりますね。

ここで1つ注意するポイントがあります。食事直後に寝てしまうと、身体に負担がかかるデメリットがあります。
食べてすぐに寝るデメリット
食べてすぐに寝るデメリットは2つあります。
デメリット
- 逆流食堂炎のリスク
- 睡眠の質が下がる
食べた直後に寝ると、胸焼けしたり、次の日に身体がダルかったことはありませんか?
このように、食事直後(食後30〜60分以内)に寝てしまうと、身体に負担がかかります。
逆流性食道炎のリスク
逆流性食道炎は、胸焼けや喉がイガイガ痛むような症状が出ます。
逆流性食道炎が起こる原因は、消化不良です。
消化不良を起こし、胃に食べものが残り、胃酸が食道まで上がってきます。

消化不良の原因は、胃袋の形にあります。
胃は上下に管のついた、袋のような形をしています。
立っている、もしくは座っている状態だと、胃から十二指腸に正しく食べたものが送られます。
しかし横になると、胃に食べたものが残り、十二指腸に食べ物が送られません。さらに、残るだけではなく、食道に食べものが逆流してくるのです。
この食べものは、胃液と混ざっている状態です。
胃液には胃酸という、強い酸性の消化液が含まれています。
胃酸が食道に逆流することで、食道が炎症し、胸焼けや、喉の痛みが起こります。
そのため、食べてすぐに横になることは良くありません。
睡眠の質が下がる
寝る直前の食事は、睡眠の質を下げる原因です。
先ほど説明したように、身体が食べたものを消化するまで、たくさんの過程がありました。
食事の直後は、身体のあらゆる臓器がフル稼働しています。
それは睡眠中も変わりません。眠っているのに、臓器はフル稼働中。なので、寝ているのに身体を休められていないのです。

最後に1つだけ気を付けたいポイントがあります。それは夕食の時間帯です。
人間は太りやすい時間帯が決まっています。
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食べ物が脂肪に変わるまでの期間|早めの対処で太らない習慣を
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食べてすぐに寝ると太る時間帯
夕食で太りやすい時間帯は、22時〜深夜2時です。
この時間帯は、人間がもっとも脂肪を蓄えやすい時間帯なのです。
太りやすい時間帯が決まっている理由は、ビーマルワンによる働きです。
ビーマルワンとは、人間の身体にあるタンパク質で、体内時計を調整する働きがあります。詳細は別の記事にて解説しています。
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ビーマルワンとは|ダイエットは食べる時間帯が重要!夜は昼の20倍太る?
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ビーマルワンの分泌が高まると、脂肪を蓄積しやすくなります。
ビーマルワンの分泌は、22時頃から高まりピークは深夜2時です。
なので、22時〜深夜2時が、もっとも身体に脂肪がつきやすい時間帯なのです。

22時を過ぎてしまっても、食事の内容や、食後の過ごし方次第で太りにくくすることができます。
太りにくい食後の正しい過ごし方
食べてすぐ寝ても太りませんが、食べものがエネルギーとして使われない日々が続くと太ります。ですので、積極的に身体を動かしましょう。
理想は、食べたものが脂肪に変わるまでのタイムリミットである、48時間以内に運動をすることです。
48時間以内に運動するメリットは、大きく2つあります。
食後48時間以内に運動するメリット
- 血糖値を下げる
- 食べものが脂肪に変わる量を減らす
血糖値を下げることで、糖質の吸収を抑え、太りにくくなります。
そして、食べものが脂肪に変わる量が減ることで、身体につく脂肪の量も減ります。
48時間以内に運動するにあたり、知っておきたいポイントは2つです。
ポイント
- 食事直後は運動しない
- 消費カロリーを増やす意識
食事の直後に行う運動は控えましょう。理由を解説しますね。
食事の直後は運動を控える
食後の運動は、太りにくい身体をつくるために有効です。
ですが、食事の直後は避けましょう。
食事直後は食べ物を消化するために胃が活発に動いています。そのため、血液が胃に集まっています。
そのタイミングで運動を行うと、血液が全身に分散され、消化が十分に行われません。

消化にかかる時間は、個人差はありますが、30〜60分が目安です。
食後の運動は、その日の体調に合わせながら行いましょう。
食べたら消費カロリーを増やす意識を持つ

筋トレや、有酸素運動を行うとベストですが、時間が取れない場合があります。
ですが「トレーニング」にこだわる必要はありません。
少しでも消費カロリーを増やす意識があればOKです。
例えば、日常生活でアクティブな活動をするようにしましょう。
- 座る時間を短くする
- 家事や掃除をする
- 階段を使う
小さなことでいいんです。少しでも消費カロリーを増やすことが、身体に脂肪をつけないもっとも有効な習慣です。
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夕食が遅くなる場合の対処法
残業で帰宅時間が遅くなり、夕食が22時を過ぎる場合があると思います。
22時以降の食事はなるべく控えたいところですが、食べないわけにはいきません。
やむおえず、22時以降に夕食を食べるときに、気を付けるポイントは2つです。
夕食が遅くなる場合の対処法
- 糖質を控える
- 消化がいいものを選ぶ
この2つについて、解説しますね。
糖質を控える
先ほども言ったとおり、22時からビーマルワンの働きが活発になり、身体に脂肪をたくわえやすくなります。
糖質は体脂肪のもとです。
ビーマルワンが活発な状態で、糖質を摂ると、どんどん身体に脂肪をたくわえようとします。
ですので、糖質は控えて、タンパク質中心の食事を心がけましょう。

22時以降、しっかり目に夕食を食べたい場合は、食後の血糖値を下げるサプリメントを利用しましょう。
食物繊維(難消化性デキストリン)が含まれるサプリメントは、糖質や脂肪の吸収を抑える効果があります。
おすすめは、大手フィットネスクラブでも取り扱われている「賢者の食卓」です。
無味無臭のパウダータイプなので、水やお茶に溶かしても違和感なく飲めます。
大塚製薬から販売されている、特定保健用食品ですので、安心して飲むことができます。
消化がいい食べものを選ぶ
消化がいい食べものを選ぶことで、胃や内臓の負担を減らすことができます。
睡眠の質を高めることができ、翌日に身体の疲れを持ち越しにくくなります。
消化がいい食べものト
- おかゆ
- うどん
- 鶏のささみ(脂肪が少ない肉)
一方で、消化が悪い食べものは、寝ているあいだも胃や内臓をフル稼働させてしまいます。
そうすると、翌日に疲労感が残る原因となります。
一般的に、消化が悪い食べものとは、脂質が多い食べものです。
消化が悪い食べもの
- バラ肉・ロース
- 青魚・うなぎ・まぐろ
- ラーメン
- パスタ
- 天ぷらなど揚げもの
夕食が遅くなった場合は、消化の悪いも、糖質・脂質が多い食べものを控えましょう。

夕食が遅くなることが多い場合は、低糖質食品のネット販売をおすすめします。
最近では、低糖質食品だけを販売している通販サイトがあります。
毎回コンビニやスーパーに立ち寄る手間はもちろん、売っている商品すべて低糖質なので、選ぶ手間も省けてかなりおすすめです。
私がおすすめするサイトをいくつか紹介しておきますね。
パンや麺類が充実している
スイーツ類の充実度ナンバーワン
時間がなくて自炊ができない、コンビニ商品に飽きてしまった方におすすめですよ。
まとめ:食べてすぐ寝ても太らない
今回の記事のまとめです。
この記事のまとめ
- 食べてすぐに寝ても太らない
- 太りやすい時間帯は22時〜深夜2時
- すぐに横になると、逆流性食道炎のリスクあり
- 食後の過ごし方次第で太りにくくなる
今回は、食べてすぐ寝ると太るについて解説しました。
食べてすぐに寝ても、次の日に体脂肪になるわけではありません。
食べたあと、48時間の過ごし方次第が重要です。
とくに、夕食が22時を過ぎる場合の対処法を実践することで、太りにくくなります。
仕事柄、夕食が遅くなる方は、紹介した方法を試してみてください。