
寝ながら簡単にできる、ハムストリングのストレッチが知りたい。
おしりの境目がわからないぐらい、太ももの裏に脂肪がついている…。
ハムストリングを柔らかくして、反り腰を改善して、下半身痩せしたい。
この記事の内容をやれば、ハムストリングが柔らかくなり、反り腰が改善します。
下半身が細くなるので、デニムを履いたうしろ姿を見られても、恥ずかしくありません。
この記事の内容
- 寝ながらできるハムストリングのストレッチ(レベル1〜3)
- ハムストリングが硬くなる原因
- ハムストリングを柔らかくして下半身痩せする方法
私は、ハムストリングのストレッチを1ヶ月以上続けて、下半身が細くなりました。
しかも、デニムの1サイズダウンに成功したのです。
スポーツクラブで、6年間トレーナーをしていた私が、画像を使ってストレッチ方法を解説しています。
ハムストリングを柔らかくして、下半身を細く引き締めましょう。
寝ながらできるハムストリングのストレッチ
ここでは、寝ながらできるハムストリングのストレッチを1つ紹介します。
ストレッチは1種類ですが、強度をレベル1〜3にわけています。
自分にあった強度のストレッチを1つ選び実践してみてください。
仰向け膝伸ばし(レベル1)


ストレッチの手順
- 仰向けになる
- 両膝を立てる
- 右膝の裏に両手を入れて膝を抱える
- 両手で右膝を引き寄せて足をあげる
- 両手をふくらはぎ〜足首あたりに持ちかえる
- そのまま両手で右足を引き寄せる
ポイント
- 腰が反らないように
レベル2


ストレッチ強度をあげる
- 仰向けになる
- 両手でタオルを持つ
- 右足を持ちあげる
- 右足の裏にタオルをかける
- 右膝を伸ばす
- タオルを両手で引っ張る
ポイント
- 足の裏が天井へ向くように膝を伸ばす
レベル3


さらにストレッチ強度をあげる
- 仰向けになる
- 両手でタオルを持つ
- 右足を持ちあげる
- 右足の裏にタオルをかける
- 右膝を伸ばす
- タオルを両手で引っ張る
- 左足を伸ばす
ポイント
- 左足(床にあるほうの足)を伸ばしたときに腰が反らないように
他の姿勢でハムストリングを伸ばす




つぎのパートでは、ハムストリングの硬さをチェックする方法を解説します。
そもそも、自分はハムストリングが硬いのか、毎日ストレッチする必要があるのかがわかりますよ。
ハムストリングの硬さチェック
ここでは、ハムストリングの硬さチェック方法を3つ紹介します。
チェックしやすい方法を1つ選んでやってみてください。
立ってチェック


チェック方法
- 足を腰幅にひらいて立つ
- 膝を伸ばしたまま股関節から身体をたおす
OK
- 指の付け根まで床に付く
NG
- 指が床につかない
座ってチェック


チェック方法
- 両足をとじて座る
- 両膝を伸ばす
- 両膝を伸ばしたまま、身体を前にたおす
OK
- 両手でつまさきをつかめる
NG
- 両手がつまさきに届かない
- 膝が曲がる
寝てチェック


チェック方法
- 仰向けになる
- 両膝を伸ばす
- 両膝を伸ばしたまま、片方の脚を持ち上げる
OK
- 足が90度以上あがる
NG
- 足が90度以上あがらない
- 下で伸ばしている足が浮く
上記3つのチェック方法でNGに当てはまった場合、ハムストリングがかなり硬くなっています。
ハムストリングが硬いとさまざまなデメリットがあります。
ハムストリングが硬いデメリット
ハムストリングが硬いと、反り腰になります。
反り腰だけでなく、ハムストリングが硬いと、股関節のうごきが悪くなるのです。
すると、ハムストリング以外の筋肉が、股関節の動きをカバーしなければいけません。
ハムストリングのかわりに働く筋肉
- 太ももの前
- ふくらはぎ
- 足首の筋肉
ハムストリングが硬くなり使えないと、上記3つの筋肉が、股関節をうごかすために使われます。
すると、太ももやふくらはぎが使いすぎ状態になり、パンパンに張って太くなってしまうのです。
ですので、ハムストリングが硬い人は、ストレッチをして、股関節のうごきが悪くならないようにしなければいけません。
つぎは、ハムストリングが硬くなる原因について説明しています。
ハムストリングが硬くなる原因
ハムストリングが硬くなる原因はさまざまです。
おもな原因は、日常生活のクセ、行動パターンのクセなど。
具体的に下記のようなことが原因です。
ハムストリングが硬くなる原因


- 反り腰
- 同じ姿勢で長時間すごす
- 歩かない、運動不足
とくに反り腰は、ハムストリングが硬くなるおもな原因です。
また、反り腰はハムストリング以外にも、背中の筋肉や、腹筋にも悪影響をおよぼします。
ここからは、ハムストリングが硬くなる原因を、反り腰にフォーカスして解説します。
反り腰


反り腰とは、骨盤が前にたおれてゆがんでいる状態のことです。
ハムストリングは、骨盤の下についています。
なので、ハムストリングは、骨盤のゆがみによる影響をうけやすいのです。
ハムストリングの場所


反り腰になると、骨盤が前にたおれ、太もも前が縮みます。
すると、ハムストリングは、ひき伸ばされた状態になります。
骨盤が前にたおれると


骨盤が前にたおれると、ハムストリングが自由に伸び縮みできない状態になります。
つまり、反り腰の人は、ハムストリングが固定されて硬くなり、使えないのです。
背中が硬い
背中の筋肉の硬さは、ハムストリングの硬さに関係しています。
人間の筋肉はすべて繋がっているのです。


なので、背中の筋肉が硬くなると、ハムストリングの動きが悪くなります。
逆に、ハムストリングが硬くなって、背中の筋肉が硬くなる場合もあります。
腹筋が弱く使えていない
腹筋が弱くなり使えていないと、ハムストリングが硬くなります。
なぜなら、腹筋は背中の筋肉とセットだからです。


腹筋が使われていない=腹筋がゆるんで伸びた状態。
すると、腹筋とセットの背中の筋肉が縮みます。
さきほど説明したとおり、背中の筋肉が縮み硬くなると、ハムストリングが硬くなります。
太ももの前ばかり使っている
さきほど、腹筋と背中の筋肉がセットだと紹介しました。
ハムストリングとセットの筋肉は、太ももの前です。
なので、太もも前の筋肉ばかり使っていると、ハムストリングの出番がなくなります。
使われないハムストリングは硬くなり、逆に太ももの前は、使いすぎてパンパンに太くなるのです。


太ももの前が過剰にはたらくと、足が太くなるだけでなく、反り腰になります。
反り腰になると、さまざまな悪循環をおこし、下半身太りを加速させます。
なので、硬くなった筋肉をストレッチで柔らかくして、もとの姿勢を取りもどしましょう。
つぎのパートで、ハムストリングを柔らかくするコツを紹介しています。
ハムストリングを柔らかくするコツ
ここでは、ハムストリングをより柔らかくする、ストレッチのポイントをまとめています。
ただしい方法でストレッチすると、効果を最大に高めることができます。
まずは、ハムストリングが、どれぐらいの期間で柔らかくなるのか紹介します。
ハムストリングが柔らかくなる期間
個人差はありますが、2〜3ヶ月でハムストリングは柔らかくなります。
ですが、もっと短期間でハムストリングを柔らかくする方法があります。
のちほど、ハムストリングを柔らかくして下半身痩せするコツにて解説しています。
2〜3ヶ月は毎日やる
ストレッチは毎日したほうが、はやく効果がでます。
じつは、ストレッチで筋肉が柔らかくなる仕組みは、脳の反応が関係しています。
毎日ストレッチで筋肉を伸ばすと、脳は下記のような反応をします。
ストレッチを続けるとおこる脳の反応
- 筋肉をのばす
- 脳が「筋肉が切れそうかも」と思う
- 脳が筋肉に「切れそうだから、もっと柔らかく伸びて」と指示をだす
- 筋肉が伸びる
ストレッチで筋肉を伸ばすと、筋肉が引っ張られていると、脳が反応します。
この反応を毎日くりかえすと、「このままでは筋肉が切れてしまうかもしれない」と脳が反応します。
すると身体を守るために、脳が筋肉にたいして、もっと伸びるように指示をだすのです。
ですが、脳はそう簡単に反応しません。ストレッチで脳を反応させるポイントは2つです。
脳を反応させるポイント
- 毎日ストレッチをすること
- 「筋肉が切れるかも」と脳が思う強度でストレッチする
簡単にまとめると、ある程度の強さで、毎日ストレッチを続けましょう、ということです。
毎日ストレッチをして、はやく筋肉を長く柔らかくしないと切れてしまう、と脳にアピールしなければいけません。
アピールを続けると、2〜3ヶ月で筋肉が柔らかくなります。
どれぐらいの強さで伸ばせばいいのか、つぎのパートで解説しますね。
イタ気持ちいい強さで伸ばす
ストレッチ強度の目安は、イタ気持ちいいぐらいです。
さきほどの説明どおり、筋肉を柔らかくするには、このままでは筋肉が切れるかも、と脳を反応させることがポイント。
しかし、痛みしか感じないような、強度が高すぎるストレッチは逆効果です。
強度が高すぎるストレッチをすると、脳は下記のような反応をします。
強すぎるストレッチをした脳の反応
- 脳が「このままでは危険」と反応する
- 脳が筋肉に「筋肉が切れないように硬く縮め」と指示をだす
- 筋肉が縮む
痛みしか感じないような強度で、ストレッチをすると、脳は身体が危険だと反応します。
筋肉がこれ伸びないように、縮めるよう指示をだします。
痛すぎるストレッチは逆効果なのです。
強度が高すぎるとおこる反応
- 筋肉がプルプルと震える
- 呼吸がしづらい
上記のような身体の反応があれば、ストレッチの強度が高すぎます。
深く呼吸ができる、イタ気持ちいぐらいのストレッチ強度にしましょう。
つぎのパートでは、どれぐらいストレッチをするべきか解説しています。
20〜30秒キープを2〜3セット
ストレッチは20〜30秒のあいだ伸ばし、それを2〜3回繰り返すと、もっとも効果があります。
ひとつの部位につき、トータル1分ぐらいストレッチする感じですね。
ストレッチ例
- 20秒×3セット
- 30秒×2セット
上記の2パターンどちらでもOKです。
ストレッチは、1回で20秒以上は伸ばさないと効果がありません。
逆に、1回のストレッチで、60秒以上伸ばしても効果は変わりません。
なので、20〜30秒が時間をムダにせず効率的です。
また、ストレッチは1回だけより、2〜3回セットでやると効果的です。
たとえば、立ったまま前屈をしたとしましょう。
前屈の1回目は、指さきがつまさきに届かなかったけど、ひと呼吸おいて2回目の前屈をすると、指さきがつまさきに届くことがあります。


なぜ、同じストレッチを繰り返すと、2回目のほうが伸びるのか。
理由は、筋肉を包んでいる筋膜が緩んだからです。
筋肉そのものは、1回のストレッチで急に柔らかくなりません。
ですが、筋肉を包んでいる筋膜は、いちど引き伸ばされるとゆるむ性質があります。


筋膜がゆるむと身体が動かしやすくなり、より深くストレッチができます。
なので、ストレッチは2〜3セットするべきなのです。
ちなみに、もっと効率よく筋肉を柔らかくする方法があります。
それは、ストレッチの前に筋膜リリースをすることです。
最短でハムストリングを柔らかくするコツに書いていますが、筋膜リリースをすると、めちゃくちゃ筋肉が伸びます。
私は、筋膜リリースとストレッチを組み合わせて、劇的に身体が柔らかくなりました。
1ヶ月で下半身が痩せて、デニムが1サイズダウンしました。
気になった人は、つぎのパートも読んでくださいね。
ハムストリングを柔らかくして下半身痩せするコツ
ここでは、ハムストリングを柔らかくして、下半身痩せするコツを紹介します。コツは4つです。
下半身痩せするコツ
- 反り腰を改善する
- 下半身が冷えないようにする
- 適度な筋トレをする
- 筋膜リリースをする
4つのコツすべて効果があり重要です。
なかでも、反り腰の改善と、筋膜リリースは、下半身痩せに効果がありました。
ハムストリングを柔らかくして、はやく下半身を細くしたい人は参考にしてください。
反り腰を改善する
反り腰を改善すると、ハムストリングが柔らかくなります。
反り腰の人は、骨盤が前にたおれていて、ハムストリングがひき伸ばされた状態です。
反り腰を改善し、骨盤が正しい位置にもどると、ハムストリングはもとの長さになるのです。
もちろん、反り腰の原因は、ハムストリングが硬いだけではありません。
ほかにも下記のような原因があります。
反り腰の原因


- 太ももの前と外側の使いすぎ
- 背中の使いすぎ
- 太もも裏が使えていない
- おしりが使えていない
- 腹筋が使えていない
反り腰はさまざまな筋肉が原因です。
ハムストリングは、骨盤から膝にまたいでついています。
そのため、反り腰で骨盤が前にたおれると、骨盤についているハムストリングは、影響をうけやすいのです。
なので、ハムストリングを柔らかくして、下半身痩せしたいなら、反り腰を改善しましょう。
下半身が冷えないようにする
下半身を温めて、なるべく身体が冷えないようにしましょう。
ハムストリングにかぎらず、身体が冷えると、筋肉は硬くなります。
また、人は体温が下がると、基礎代謝が落ちます。
基礎代謝が落ちると、カロリー消費が減り、脂肪がつきやすくなります。
体温と基礎代謝の関係
体温が1度下がると、基礎代謝が12%低下
とはいえ、身体を温めるために、特別なことをする必要はありません。
もちろん、ただ温めるだけで、下半身は細くなりません。
筋トレやストレッチを日常的におこなうと、血流がよくなます。
血流がよくなると、老廃物や脂肪が代謝され、下半身が細くなりまよ。
適度なトレーニングをする
ハムストリングは、適度なトレーニングで柔らかくできます。
とある実験で、週3回の筋トレを12周間続けたところ、柔軟性がアップしたのです。
ただし、高すぎる負荷や高重量で筋トレをした場合は、柔軟性が低下しました。
筋トレと柔軟性の実験
- 週3回の筋トレで柔軟性アップ
- 高負荷だと柔軟性が低下
実験の結果、適度なトレーニングをすると、筋肉が柔らかくなることがわかりました。
筋肉は使いすぎても硬くなりますが、使わなくても硬くなります。
下半身太りの人は、ハムストリングが硬くなっています。
さきほど説明したように、ハムストリングが硬い原因はさまざまでした。
ハムストリングが硬い原因
- 反り腰
- 同じ姿勢で長時間すごす
- 歩かない、運動不足
運動不足でハムストリングを使っていなことも、ハムストリングが硬い原因の1つです。
まずは身体を動かして、ハムストリングが動くスイッチを入れなければいけません。
また、ハムストリングが使えるようになると、太もも前の張りが改善します。
ハムストリングが柔らかくなり、太もも前が細くなり、一石二鳥です。
下半身を細くしたい人は、ストレッチとあわせて、ハムストリングの筋トレにも、ぜひチャレンジしてみてください。


つぎのパートは、筋膜リリースについて解説しています。
私は筋膜リリースをはじめてから、筋肉が順調に柔らかくなりました。
さらに、はじめて1ヶ月で、デニムが1サイズダウン。気になる人はチェックしてくださいね。
筋膜リリース
筋膜リリースとはざっくりいうと、ツールを使い筋肉をほぐし、硬くなった筋肉をもとの柔らかさに戻すことです。
ストレッチのポイントで少しだけ解説しましたが、筋肉は「筋膜」という、うすい膜状のものにつつまれています。


同じ姿勢ですごす時間がながい、運動不足などで硬くなった筋肉は、筋膜が癒着しやすくなります。
筋膜はとても薄いので、すぐに絡まったり縮んだりします。
ハムストリングは、座りっぱなしや立ち姿勢が多いと、筋膜が癒着しやすいです。
筋膜が縮んで絡まった状態は、歪んだ全身タイツを着ているようなものです。
歪んだ全身タイツを着たままストレッチをしても、筋肉は伸びませんし、正しい姿勢になりません。
なぜなら、土台そのものがすでに歪んでいるからです。
ストレッチをしても、下半身痩せしなかった人は、筋膜が縮み絡まっている可能性があります。
筋膜リリースは、癒着した筋膜をはがせます。
なので、ストレッチや筋トレで効果がでて、正しい姿勢を取り戻せます。
ちなみに、自宅で筋膜リリースをやる方法は3つです。
自宅でできる筋膜リリースの方法
- マッサージガンを使う
- フォームローラーを使う
- テニスボールを使う
ハムストリングは下半身のなかでも、大きな筋肉。
なので、テニスボールのように、面がせまく小さいツールは不向きです。
マッサージガンか、フォームローラーが向いています。


私は、マッサージガンをおすすめします。
おすすめの理由は、他の筋膜リリース方法よりも、マッサージガンのほうが簡単で続けやすいからです。
私は、マッサージガンとフォームローラー、ボール状のツール、すべて持っています。
ですが、フォームローラーとボールは、使ってみるとしんどかったので、継続できませんでした。


私のような飽き性でめんどくさがりでも、マッサージガンは、1ヶ月以上続けられたので、おすすめです。
1ヶ月以上も続けられたので、下半身痩せに成功しました。
別の記事で、ボディピクセルPROを使って、どれぐらい効果があったのか、体型ビフォーアフターを紹介しています。
気になった人は、下記リンクから読んでみてください。


まとめ
この記事では、ハムストリングのストレッチと、ハムストリングを柔らかくして、下半身痩せするコツを紹介しました。
この記事の要約
- 続けやすいストレッチのレベルを1つ選ぶ
- 反り腰を改善するとハムストリングは柔らかくなる
- ハムストリングは適度なトレーニングで柔らかくなる
- 下半身痩せには筋膜リリースがおすすめ
ハムストリングのストレッチを続ければ、反り腰が改善して、下半身が細くなります。
今日からハムストリングのストレッチをはじめて、タイトなデニムでも自信をもって履けるような、カッコいい体型を一緒に目指しましょう。